- 擂り粉木
- すりこぎ【擂り粉木】(1)すり鉢で物をすりつぶすのに用いる棒。 山椒(サンシヨウ)の木で作ったものがよいとされる。 連木(レンギ)。 すりぎ。 あたりぎ。(2)僧, 特に下級の僧を軽蔑していう語。 頭の形からの連想とも, 味噌を擂ることからともいう。
「編笠で~の来るせはしなさ/柳多留 46」
(3)〔味噌をすり鉢で擂ることから〕みそ汁。「右の脈が頭勝ちなはもし~などは参らぬか/浄瑠璃・今宮心中(中)」
~で芋(イモ)を盛(モ)る不可能なことのたとえ。~で腹を切る「擂り粉木で芋を盛る」に同じ。~に羽根が生えるありえないことのたとえ。~の年は後(アト)へよる木は年を経ると伸びて高くなるが, すりこ木は古くなると短くなることをいう。~を食わぬ者はない〔味噌を擂(ス)ると必ずすりこ木も削られて味噌に混じることから〕身分の上下を問わず, 味噌汁を飲まない者はないことをいう。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.